夏バテ予防のための、正しい水分補給の仕方は?

夏バテになると、起こる疲労感や食欲不振がみられます。これを予防するうえで、水分補給が重要です。この記事では、夏バテ予防につながる水分補給方法を紹介します。

夏バテとは

  • 夏バテとは、夏の暑さによって引き起される体調不良のこと
  • 日本の夏は高温多湿で体に負担がかかること、屋外と室内の気温差が激しいため自律神経が乱れやすいことが夏バテの原因
  • 夏バテになると、倦怠感と疲労感、食欲不振がみられる

倦怠感と疲労感は、夏バテで疲れが取れにくくなっているところに、寝苦しさから睡眠不足に陥ってしまうことで起こります。また、食欲不振は自律神経の乱れが原因と言われています。

水分補給の3つの役割

  1. 必要な栄養素や酸素を体内に運ぶ(食べたものの消化や吸収のために水分が必要)
  2. 老廃物を運び出す(老廃物が排出しにくくなる)
  3. 体温を一定に調整する(体温調整ができなくなって熱中症のリスクが高くなる)

人間の体の約60%は水分(体液)で、体にとって非常に重要な役割を果たしています。水分が不足すると、ふらつき、めまいといった症状がみられます。

正しい水分補給の方法

  • 水分不足にならないためには、1日あたり約1.2リットルを目安に摂るとよい
  • のどの渇きを感じる前、30分に1回、コップ1杯を目安に補給する

普段の水分補給はミネラルウォーターで構いませんが、夏場のウォーキングや激しい運動をした時など、大量の汗をかいたときは、スポーツドリンク(アイソトニック飲料やハイポトニック飲料)で水分補給をしましょう。体液は水分と塩分からできています。真水だけで水分を補給すると、体液が薄まってしまうためです。

また、食事からも水分を摂ることができます。一気に大量の水分を摂取しても、体に貯めることができずに尿として排出されてしまうためです。

まとめ:適切に対策をして夏を乗り切ろう

  • 日本の夏は、高温多湿やエアコンによる温度差など非常に過酷な環境なので、夏バテになりやすい
  • 夏バテ予防のために、こまめな水分補給としっかりと食事を摂ることが大切

医師から薬剤師の方々へコメント

山本 康博 先生
東京大学医学部卒 呼吸器内科医
山本 康博 先生

夏バテの本質は、激しい環境の変化による自律神経の疲労とされています。猛暑自体が体に対しては強いストレスになりますが、それに加えて屋内が冷房によって総体的にとても低い温度に保たれており、その乖離が身体にさらなるストレスを加え神経系が疲労するとされています。
ですので、本記事のように適切に水分補給をすることも大切ですが、それ以上に夏バテになりにくいように環境を調整するように意識することも大切です。室内で過ごすときや、寝るときなど、心地よいと感じる冷房の温度設定にするなど、工夫してみてください。