胃の不調の原因として思い浮かぶのが、ストレスや暴飲暴食だと思います。しかし、季節の変わり目の気温や気候の変化も、胃の不調を引き起こすことがあります。この記事では、季節の変わり目で胃の不調が起こる原因と対処法を紹介します。
季節の変わり目に胃の不調が起こる原因
- 季節の変わり目は、急激な寒暖差によって肉体的なストレスを抱えている状態
- 急激な寒暖差を感じると自律神経が乱れ、胃痛や下痢、便秘といった不調があらわれる
- 冷えや自律神経不調による体温調節力の低下も、胃の不調を招く引き金となる
胃の不調を解消するには
温かいものを食べる
- 冷たい食べ物や飲み物は、胃壁を荒らしたり、胃の機能を低下させる原因となる
- 胃の調子が悪いときは、できるだけ温かいものか常温のものを食べる
ぬるめのお風呂にゆっくり浸かる
- 38〜40℃のぬるめのお湯にゆっくりと浸かると、副交感神経が刺激されてリラックスできる
防寒対策をしっかりと
- 人間の体は5〜7℃以上の寒暖差を感じると、自律神経が乱れやすくなる
- カーディガンやひざ掛け、腹巻、レッグウォーマーなどを用意する
- 下半身を温める
リラックスタイムを設ける
- 胃の調子には、環境や対人関係からくる精神的なストレスも大きく関わっている
- ストレッチやアロマなど、自分なりのリラックスタイムを作ってうまくストレスを発散させる
まとめ:季節の変わり目に胃の不調を感じたら、まずは生活習慣の見直しを
- 寒暖差の激しい季節は自律神経が乱れやすい
- 特に、体が冷えると胃の不調を起こしやすくなる
- 温かいものを食べて体を温めたり、リラックスできるものを用意したりすると症状が和らぐ
- 改善策を試してみても症状が改善しない場合は、別の疾患の可能性もある
医師から薬剤師の方々へコメント
山本 康博 先生
季節の変わり目は元々自律神経のホメオスタシスをくずし、体調が悪くなりがちです。現代ではそれに加えて、夏場のクーラーなど神経に加わるストレスが強く、加えて人間関係のストレスやスマホ、SNS疲れなど、心理的なストレスにも晒されやすい環境にあります。これらは全て自律神経に対するストレスになり、胃腸を含めた体調不良の原因になります。
これらのストレスは現代にいる限りある程度避けられないものですので、自分なりの対処法を確立するのが最も現実的な対策です。夜にゆっくり風呂に入る、寝る前にスマホを見ない、寝室の環境を整備するなどのストレス対策を講じるのが良いと思います。