禁酒するとダイエット効果があるのはどうして?

冷凍宅配食の「ナッシュ」
冷凍宅配食の「ナッシュ」

「お酒は太る」とよく言われていますが、禁酒すればダイエット効果を得られるのか気になるところです。この記事では、どのくらい禁酒すれば効果を実感できるかと合わせて解説します。

禁酒するとダイエットできるのはどうして?

その1:食欲をコントロールしやすくなる

  • 禁酒するとアルコール分解の必要がないため、糖質摂取後グリコーゲンを肝臓に貯蔵できる
  • 低血糖状態に陥ることなく正常に食欲をコントロールできる

その2:脂肪代謝が促進される

  • 飲酒中、肝臓はアルコール分解で忙しいぶん脂肪代謝の動きが鈍くなるため、体に脂肪が蓄積しやすくなる
  • 禁酒すると、脂肪代謝の動きが正常に戻る

その3:糖質摂取量が減る

  • ビールや日本酒、梅酒、カクテルなど、甘いお酒は糖質量が多いため、お酒と一緒にご飯を食べると過剰摂取になる
  • 禁酒すれば食事の糖質量だけ注意すればよく、ダイエットに成功しやすい

その4:味覚が正常になる

  • お酒を飲むと味覚が鈍感になりやすいため、カロリーが高くて味付けが濃いものを選びやすい
  • 禁酒すると薄味でも満足できるようになり、自然とカロリーカットになる

ダイエット効果を実感できるのはいつごろ?

  • 個人差はあるものの、禁酒によるダイエット効果を実感するには最低でも1カ月は必要
  • 開始から1週間ぐらいで、体調の変化(朝すっきり起きることができる、など)があらわれる

まとめ:禁酒から1カ月過ぎるとダイエット効果を実感できるようになります

  • 普段お酒を飲む方が禁酒すると、糖質摂取量が減ったり、食欲や味覚が正常になったりするためダイエットにつながる
  • ただし、効果を実感できるまでに1カ月程度は必要
  • 根気よく禁酒を続けるとともに、普段の食生活や運動量を見直すことにも取り組む

医師から薬剤師の方々へコメント

前田 裕斗 先生
前田 裕斗 先生

お酒で太るのは、低血糖状態もさることながら、食欲が増して糖質や脂質の多い食べ物を食べるためです。みなさんの中にも、宴会の場で出てきたものを食べ過ぎてしまった…というご経験をお持ちの方も多いと思います。

また、日常的に飲酒していると身体活動性も落ちてきます。最近の研究結果によると、お酒を飲む量と将来的な死亡率には関連性がある、という報告もあります。ダイエットだけでなく、体のためにも、お酒はあくまでたまの楽しみに飲むぐらいにとどめておきましょう。