繊細すぎる方が自己肯定感を高めて快適に過ごすには

友だちと楽しく遊んだはずなのに、一人きりになるとどっと疲れが押し寄せたり、身近な人がふいに発したささいな一言に傷ついて引きずってしまったりする方がいます。こうした方のことをHSP(Highly Sensitive Person)と呼んでいます。HSPの方は、一般的に自己肯定感が低くなりやすいことが明らかになっています。この記事では、HSPの方がどうすれば自己肯定感を高めることができるのか、そのヒントをご紹介します。

HSPとは

  • HSPとはHighly Sensitive Person(人一倍敏感で繊細な人)」の略
  • ささいなことに疲れてしまうことが多い、他人の感情に巻き込まれて苦しくなりやすい、他人ではなく自分を責めることが多い

HSPの方は、何かあると「自分のせいではないか」と自分を責めたり、悪い方向に考えてしまいやすいため、自己肯定感が低くなりやすいと言われています。

HSPの方が自己肯定感を高めるには

1. 「いつも無理をしている」自覚を持つ

  • HSPの方は物音や光、臭い、相手の表情、声、挙動などを敏感にキャッチする
  • 無意識のうちに周囲の状況に対応し続けている状態なので、疲れやすいのは当然のこと
  • 厳しい環境の中で頑張っている自分を認め、褒めてあげる

2. 自分の思い込みをいったん脇へ置く

  • HSPの方は細かいところにも気づくことが多い反面、物事を深く、悪く捉えがち
  • 「きっとこうに違いない」と思うことがあっても、「別の可能性があるかもしれない」など、客観的な事実を思い浮かべて自分の思い込みにブレーキをかける

具体例

上司が不機嫌なとき
「私が気分を害することをしてしまったからかも…」→「さっきクライアントからの電話を受けた後から不機嫌になった。また何か無茶ぶりされたのかも…」
同僚とランチに行くことが減ったとき
「何か気に障ることをやってしまったかも…」→「さっきすれ違ったときに挨拶してくれたから、単にタイミングが合わないだけかも…」

3. 第三者の視点で物事をみる

  • HSPの方は物事に慎重になりすぎる傾向があるため、メール送信時に「簡潔すぎて失礼ではないか」「相手を怒らせてしまうのではないか」など、何度も見直す傾向がある
  • 第三者の視点で自分が行ったことを客観的に見直すと、自分が思っているほど失礼な文面ではないことに気づくことができる

4. 大事な人に接するのと同じことを自分にする

  • 仕事でミスしたとき、HSPの方は「この仕事に向いていないのではないか」「足を引っ張ってしまって申し訳ない」と深く落ち込んでしまう傾向がある
  • 大切な人がミスをして落ち込んでいるとき、自分ならどう励ますかを考え、それを自分自身にしてあげる習慣を持つ
  • 自分の頑張りを素直に認められるようになり、徐々に自己肯定感を高めることができる

まとめ:HSPの方は、第三者の視点で自分の行動を振り返る習慣を持つことが大事

  • HSPの人は思慮深いぶん、自分の悪い面に目がいきやすい
  • 第三者の視点で自分の行動を振り返り、評価する習慣を身につけることが大切
  • 最初はできなくても、実践していくうちに少しずつ自己肯定感が高まっていく

医師から薬剤師の方々へコメント

山本 康博 先生
東京大学医学部卒 呼吸器内科医
山本 康博 先生

記事にあるようにHSPの方は起こった物事の捉え方を変えることが重要になり、そのためには習慣化が必要となります。一般的に物事を習慣する時には最初から大きな目標を立てるよりも、とても小さなステップ (baby step)から新しい習慣を初めて行くことが大切です。まずは1日5分だけでも物事をポジティブに振り返る練習を始めるのが良いかもしれません。