心機一転、新たなスタート!に気を付けて―4月病について

新生活が始まる4月はから、あれもこれも頑張ろう!とやる気に満ち溢れる一方で、新生活になじめるだろうか…と不安を抱え込みやすい時期でもあります。この記事では、期待と不安が入り乱れる4月に起こりやすい心の不調について解説します。

4月病とは

  • 4月病は医学的な病名ではなく、一般の名称
  • 4月ごろに心や体にさまざまな不調が起こることを指す
  • 特徴的な症状として、軽い躁(そう)状態がある
  • 躁状態は気分が著しく高ぶったり、前向きで開放的になったり、興奮しやすくなっている状態

4月は新しい生活への期待が高まって充実している印象がありますが、実は自分のキャパシティ以上に頑張りすぎてストレスをためていることもあります。気持ちが高ぶって夜眠れない、そわそわと落ち着かない、イライラするなどの不調がみられ始めたら要注意です。

4月病の原因は?

  • 新しい生活にワクワクする一方で、対人関係に不安や緊張を抱えた状態で迎えがち
  • 「人間関係を広げたい」「新しく習いごとを始めたい」「キャリアアップしたい」など、いつも以上に頑張ってしまう
  • 日によって寒暖差が激しいことや、花粉症といった環境の影響も

不安定な季節に慣れないことが積み重なった結果、思いのほか心やからだに負担をかけてしまい、4月病の症状を招くと考えられています。

ストレスがかかりやすい4月を快適に過ごすには?

4月はストレスがかかりやすいことを意識する

  • 4月はそわそわとしやすい時期と自覚し、普段の自分を冷静に見直す時間を持つ
  • 嫌だな、疲れたなということもなかったことにせず、早い段階で解決方法を探る
  • 誰かに話したり文字にして書き出したりすると気持ちが落ち着く

深呼吸をする

  • 躁状態のときは交感神経が活発にはたらき、いわば、からだが攻撃状態に入っているともいえる
  • 深呼吸をして交感神経をゆるめ、副交感神経がはたらく環境を作る

リラックスする時間を意識してとる

  • 常に交感神経が高ぶりやすいので、意識してゆっくりできる時間を作る
  • あたたかいお茶を飲んだり、湯船にゆっくりと浸かるのもおすすめ
  • パソコンやスマートフォンの光は眠りを妨げるため、寝る直前まで強い光を浴びないようにする

まとめ:4月は心身が疲れやすい時期。意識してリラックスを

  • 4月はさまざまな変化が起こり、ワクワクと楽しいことも多い反面、気が付かないうちに心身への負担が大きくなる時期でもある
  • 体調不良を放置していると、気分の落ち込みを伴う五月病につながりかねない
  • 4月はストレスがたまりやすい時期と認識して、意識してストレスを解消するよう心がける

医師から薬剤師の方々へコメント

前田 裕斗 先生
国立成育医療研究センター フェロー
前田 裕斗 先生

4月は新生活に胸を躍らせる一方で、想像と現実の落差にショックを受けることが多い時期でもあります。ストレスによる適応障害や抑うつ症状は誰しも起こりうることです。なんだか最近怠い、鬱々としている、風邪のようだけど咳や鼻水はない、こうした訴えを聞いた際は抑うつ状態の可能性があることを伝えるだけでも効果があります。