カフェインを摂りすぎると体にどんな影響がある?

カフェインをとりすぎると、体にどのような影響があるのでしょうか。この記事では、カフェインの過剰摂取によって起こる影響について解説します。

カフェインの摂りすぎが招く体への影響は?

胃痛の誘発

  • 消化器を刺激して、胃液の分泌を促す作用がある
  • 空腹時に摂取すると、胃に負担がかかることも

貧血

  • ミネラル(鉄分や亜鉛など)の吸収を妨げる作用がある
  • 普段から貧血気味の人は要注意

睡眠の質の低下

  • 覚醒作用があるため、就寝3時間前に摂取すると睡眠の質が低下することがある

自律神経の乱れ

  • カフェインには交感神経を優位にする働きがあるため、心拍数増加や血圧上昇が起こりやすくなる
  • その反面、副交感神経の働きが低下するため、だるさや気分の落ち込みなどが起こることも

高血圧

  • 肝機能が弱っている方がカフェインを摂取すると、高血圧になる確率が高くなる

骨粗鬆症

  • カフェインにはカルシウムの吸収を妨げる作用がある
  • 普段からカルシウムが不足しがちの方の場合、骨粗鬆症のリスクが高まる

そのほか、カフェインによる中枢神経系への刺激によってめまい、不安感、震え、不眠症、下痢、吐き気などが起こることもあります。

カフェインの摂りすぎが女性に与える影響は?

肌への負担

  • カフェインには、シミの発生・拡大の原因となるメラニンの拡散作用がある

冷え症

  • カフェインには体を冷やす働きがある
  • 生理前や月経の間にカフェインを摂りすぎると、生理痛が悪化したり、冷え症を引き起こすことがある

流産の危険

  • カフェイン摂取により、胎児への酸素や栄養供給が阻害されることがある
  • その結果、胎児が低酸素状態になって発達障害や死亡のリスクが高くなると言われる

1日に摂取してよいカフェインの量は?

  • コーヒーの適切な摂取量(健康な成人の場合)は、コーヒーカップ(1杯140ml換算)5~6杯
  • カフェイン摂取量に換算すると、1日あたり400mg以下

コーヒーを飲むとき、砂糖を入れすぎると肥満や糖尿病の原因となる恐れがあります。できるだけブラックで飲むか、砂糖を控えめにしましょう。

エナジードリンクに含まれるカフェインの量は?

  • エナジードリンクはカフェインを多量に含む清涼飲料
  • 1本あたりのカフェイン含有量はコーヒー2杯分に相当する
  • 飲みすぎるとカフェイン中毒になる恐れがある
  • 過去にはエナジードリンクの過剰摂取による死亡事例も
エナジードリンク摂取時の注意点
  • 1日に何本も飲まない
  • 子供、妊婦、授乳中の方、カフェインで体調が変化しやすい方は、摂取量に気をつける
  • 他のカフェインを含む飲料や食品と一緒に摂らない

まとめ:カフェインの過剰摂取には注意が必要です

  • カフェインを摂りすぎると、胃痛・貧血・睡眠の質の低下・自律神経の乱れ・高血圧・骨粗鬆症などが起こる可能性がある
  • 女性の場合、肌への影響や流産のリスクもあるため、特に注意が必要
  • エナジードリンクに含まれるカフェイン量は多く、命に危険が及ぶこともある。飲みすぎは禁物

医師から薬剤師の方々へコメント

山本 康博 先生
東京大学医学部卒 呼吸器内科医
山本 康博 先生

カフェインは集中力の向上につながりますが、過剰摂取は本記事にあるような症状につながります。また、依存性があるため、カフェインがないと調子が出なくなったり、離脱症状のような症状(頭痛など)が出現するため、常用には注意が必要です。

カフェイン摂取に伴う症状はとてもありふれたもので、他の疾患でもよく見られます。カフェインの摂取歴を詳しく聞かないと、正しく診断できず、不必要な検査や誤った診断、投薬に繋がります。

カフェインを摂取している方はとても多いので、カフェインの過剰摂取の症状を正しく認識し、適切に聞き取っていただくのが大切です。