日焼けによる肌荒れが起こる原因と肌荒れケアのコツ

日焼けをした後、なんだか肌の調子がいまひとつ…。このような状態に陥ってしまうのはどうしてなのでしょうか。また、どうすれば紫外線によるダメージを軽減できるのでしょうか。この記事では、日焼けによる肌荒れの原因や改善方法を解説します。

日焼けで肌が荒れてしまう原因

  • 紫外線を浴びると、DNAを傷つけたり、活性酸素を発生させたりする
  • 紫外線を浴びすぎると、体が処理できないほどの活性酸素が発生して肌の細胞に傷がつく
  • 通常はメラニンが紫外線を吸収するが、メラニンが処理できないほどの紫外線を浴びてしまうと、紫外線による肌荒れを起こしてしまう
  • 主な症状として、皮膚が剥ける、ヒリヒリするなどの火傷のような状態(日光皮膚炎)がみられる

特に色白の方は、メラニンの生成が遅いなどの要因から紫外線によるダメージを受けやすく、肌荒れを起こしやすいとされています。

日焼け直後の肌荒れのケア方法は?

肌を冷やす

  • 日焼け後の肌は炎症を起こしている状態
  • まずは炎症を起こしている部分(熱を帯びている、火照っている、赤くなっている、ヒリヒリした痛みを感じるなど)を冷やすことが大切
  • 冷たい水で濡らしたタオル、保冷材、氷水を入れたビニール袋などを患部に当てて冷やす

日焼け直後から当日は紫外線による刺激で肌が弱っている状態のため、上記のように対処するのがおすすめです。なお、水風呂も冷却効果はありますが、体を冷やし過ぎないよう短時間にとどめましょう。また、シャワーは水圧の調整が難しく、肌に負担をかけてしまう恐れがあるため、日焼けがひどいときは控えてください

日焼け止めを落とす

  • 日焼け止めは肌への刺激や負担になるものが多い
  • UV効果の高さに比例して負担も強くなる
  • 日焼けがひどいときは、すぐに日焼け止めを落とす
  • スクラブ入りの洗顔料やボディソープは避け、敏感肌用のものを選ぶ

洗うときは洗顔料やボディーソープをよく泡立てて、ぬるま湯で洗い流しましょう。40℃以上のお湯を使うと、肌に刺激を与えてしまう恐れがあります。

もし、クレンジング剤を使ってしみたり、痛みを感じたりする場合は、痛みが落ち着くまでクレンジング剤の使用は控え、ぬるま湯だけで洗いましょう。

保湿する

  • 紫外線によるダメージを受けた肌は、著しい乾燥や水分不足がみられる
  • 日焼け止めを落とした後は、丁寧に保湿を行う必要がある

化粧水

  • なるべく敏感肌用などのマイルドな成分のものを使用する
  • 使う前に冷蔵庫で冷却しておくと、付け心地が良く、炎症緩和にもつながる
  • 化粧水をつけるときはコットンではなく、直接手のひらでやさしく押さえると肌の負担が和らぐ

ただし、肌がヒリヒリと痛んで化粧水がしみてしまう場合は、消炎作用のある保湿クリームやワセリンなどの軟膏を使用します。また、化粧水をつけた時に刺激を感じた場合(しみるなど)はすぐにすすいで、痛みがある場合は皮膚科で診察を受けましょう。

保湿時の注意点
  • 日焼け後に使用する基礎化粧水は、アルコールや美白効果のある成分が含まれていないものにする
  • 特に美白作用のある化粧水は、一部の有効成分が肌に強い刺激を与えることがあるため、使用を控える
  • 保湿効果の高いシートマスクも、日焼け当日の使用は避ける

水分補給

  • 日焼け後の肌はとても乾燥しているため、水分補給をしっかりと行って体の内側からスキンケアを行う必要がある

日焼けがひどい場合

  • 日焼けの症状が強い場合、セルフケアによってかえって肌に負担がかかり、症状悪化の原因となる恐れがある
  • 以下のような異常が見られる場合、患部を冷やした後に皮膚科を受診する
皮膚科を受診したほうがよい症状
  • 肌が赤くなる
  • ヒリヒリとした痛みがある
  • 腫れる
  • 水疱ができる

日焼け後のダメージ改善に摂りたい栄養素は?

ビタミンC

  • 健康な肌を保ったり、紫外線の影響を緩和して抵抗力をつけるのに効果的
  • ビタミンCにはシミやソバカスの原因となるメラニン色素の合成を抑制する作用もある
ビタミンCを豊富に含む食品
トマト、パプリカ、いちご、レモン、グレープフルーツ、キウイ、ブロッコリー、スイカ、ジャガイモなど

ミネラル

  • 紫外線に当たったときにできる活性酸素を減らすと言われている
ミネラルを多く含む食品
ホタテ、牡蠣、牛肉、うなぎ、大豆製品など

抗酸化成分

  • 紫外線を浴びて活性酸素が発生すると、シミなどの原因となるメラニン色素が活性化する
  • 抗酸化成分には活性酸素を除去する効果がある
抗酸化成分のある食品・成分
  • ビタミンE(ナッツ類、アボガド、ごまなど)
  • リコピン(トマト、バナナ、人参、アボガド、スイカ、ピンクグレープフルーツなど)

上記のほか、ビタミンA、カテキン、イソフラボンなども紫外線によるダメージを抑える効果があることが明らかになっています。

まとめ:日焼け直後のケアをしっかりと行いましょう

  • 紫外線を浴びると活性酸素が大量に発生し、酸化することで肌の細胞に傷がつく
  • メラニンの生成が間に合わずに紫外線による肌荒れが進行すると、皮膚が剥ける、ヒリヒリするといった火傷のような状態になる
  • 日焼けによる肌荒れは、日焼けした直後に肌を冷やす、日焼け止めを落とす、保湿する、水分補給をするなどしてケアを

医師から薬剤師の方々へコメント

山本 康博 先生
東京大学医学部卒 呼吸器内科医
山本 康博 先生

適切な量の日光浴はビタミンDの合成を促進し、健康増進へ繋がります。しかし、何事も適量であることが重要です。薬も過剰摂取してしまうと毒になるように、肌に急性反応が出るほど日光をたくさん浴びてしまうと、有害な作用がメリットを大きく上回ってしまいます。できるだけ過剰量を浴びないように対策をすることが最も重要です。

また、日焼けしたい場合も、できるだけ一度に浴びる量を少なくし、日光を浴びる回数を増やして、一度に体に与えるストレスの量を減らすことをおすすめします。