胃の不調を改善する「消化薬」の働きは?

胃の調子が悪くなってきたときに役立つのが消化薬です。この記事では、消化薬に含まれる成分を中心に、その働きや副作用の可能性なども解説します。

消化薬とは?

  • 消化を助ける薬で、消化酵素と同じ働きをする成分が含まれている
  • 食べ過ぎや消化不良、食欲不振、胃もたれのときに服用すると症状が和らぐ

消化薬は消化酵素と同じ働きをする成分を含むため、服用することでこうした不調を改善できます。

消化薬に含まれる主な消化酵素は?

アミラーゼ
  • デンプンを分解する消化酵素
  • 唾液や膵液に含まれる
リパーゼ
  • 脂肪を分解する消化酵素
  • 膵液に含まれる
プロテアーゼ
  • タンパク質を分解する消化酵素
  • ペプシンやトリプシン、キモトリプシンなどがある
  • 胃や膵液、腸液に含まれる
  • 植物や果物、きのこ類の中には、プロテアーゼを豊富に含むものがある
マルターゼ
  • 麦芽糖を分解し、ブドウ糖(グルコース)に変える消化酵素
  • 唾液や膵液、腸液に含まれる

消化薬で起こりうる副作用

  • 消化薬で副作用が起こることはあまりない
  • ただ、くしゃみや皮膚の変化(発赤、発疹など)がみられる可能性はある

まとめ:消化薬は食べ物の消化を助ける働きがあります

  • 消化薬は、何らかの原因で消化酵素が不足したり、作用しづらくなったときに消化酵素を補う薬
  • 服用すると、胃痛や胃もたれ、便秘、下痢といった症状を改善する
  • 消化薬の副作用が起こることはまれだが、絶対にない訳ではない

医師から薬剤師の方々へコメント

前田 裕斗 先生
前田 裕斗 先生

消化薬は脂肪などを分解する助けになりますが、頼りすぎには禁物です。いくら食べても消化薬を飲めば大丈夫ということではないので、暴飲暴食をしないよう注意を促しましょう。副作用はほとんどありませんが、添加物などにアレルギー作用を示すこともあります。皮膚の発疹・かゆみや嘔気・息苦しさなどには注意が必要です。

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