海外旅行に行くなら、感染症対策にも取り組もう!

海外旅行が決まったらパスポートの取得から始まり、持っていく物の準備や現地のリサーチなどに意識が向きがちですが、旅行先で感染症にかからないように予防することも大切です。この記事では、海外旅行に出かける前やっておきたい感染症の予防策や海外の感染症の情報をお伝えします。

海外旅行は感染症に注意

  • 海外旅行中は、事故やケガだけでなく、感染症にも気をつける必要がある
  • 特に、途上国では食べ物や飲み物を介してうつる経口感染、蚊や野良犬、水、土からの感染リスクもある

海外旅行先でかかりやすい感染症

食べ物や飲み物で発症するもの

  • A型肝炎、E型肝炎、腸チフスなどがある
  • 下痢を起こすものが中心だが、A型肝炎やE型肝炎のように、下痢が主な症状ではない感染症もある
  • 特に途上国では水道水やサラダ、生の魚介類や肉類は避け、ペットボトル入りの飲料水と加熱処理されたものを食べる

蚊やダニさされで発症するもの

  • デング熱やマラリア、ジカウイルス感染症、ウエストナイル熱などがある
  • 感染症が流行している地域では、虫よけ剤や蚊取り線香を使用し、露出の多い服は避ける

性行為によるもの

  • 不特定の方との性交渉は、性感染症のリスクを高める可能性がある
  • 梅毒や淋病、B型肝炎、HIVといった感染症のリスクを避けるためにも、不特定多数の性交渉は避け、避妊具は正しく使用する

飛沫や空気感染でうつるもの

  • インフルエンザや風邪など、空気感染では結核、麻しん、水ぼうそうなどがある
  • 海外は医療費が高額のことも多いため、旅行申し込み時には海外旅行保険の加入も忘れないこと

動物から感染する感染症

  • 犬やキツネアライグマなどの動物に咬まれることで感染する狂犬病に注意する必要がある
  • 渡航先で動物に噛まれたらすぐに傷口をよく洗い、現地の医療機関を受診する。また、帰国時に検疫所に報告して指示を受ける必要も

海外旅行前にするべき感染症予防は?

医療機関で診察を受ける

  • かかりつけ医や近くの医療機関を受診し、体調管理や服用中の薬、常備薬についての説明を受けておく

予防接種を受ける

  • 感染症の中には、病原体に対して直接治療することができないものもある
  • 渡航先の中には、予防接種を受けていないと入国できない国もある
  • 事前にしっかりと確認し、感染する可能性がある病原体の予防接種を受けておく

海外には日本国内に持ち込まれていない感染症も多くあるため、事前に感染症を予防しておくことが大切です。

旅行前に感染症情報をチェックしよう

  • 海外旅行が決まったら、渡航先の感染症の流行状況や予防方法、現地で体調が悪くなった場合の対応などを調べておく。そうすれば、万が一現地で感染症にかかってしまっても落ち着いて対処できる
  • インターネットで渡航先の感染症の流行状況や予防接種の受け方、現地での対処法などを扱っているWebサイトもチェックしておく

参考Webサイト: 厚生労働省検疫所FORTH

まとめ:海外旅行をさらに楽しむためにも、事前の感染症対策をしっかりと

  • 海外旅行が決まったら、現地のリサーチや準備だけでなく、感染症予防に取り組むことも大切
  • 予防接種を受けるだけでなく、渡航先で流行している感染症についても把握しておく

医師から薬剤師の方々へコメント

山本 康博 先生
東京大学医学部卒 呼吸器内科医
山本 康博 先生

旅行の準備のなかで最も時間がかかるのは予防接種です。感染症の種類によっては複数回のワクチン接種が必要な場合もあるため、できるだけ早い時期から対策を始めましょう。また、渡航前のFORTHのチェックは必須です。現地でどのような感染症に注意し、どのような予防策を取るべきかを早めに学んでおく必要があります。
また、帰国後も潜伏期間をへて現地で感染した疾患が発症する可能性があります。
その際は必ず医師に海外渡航歴を伝えるようにしてください。