近年話題のロカボダイエット。スーパーやドラッグストアで「ロカボ」と表示された食品を見かけたことがあるかもしれません。この記事では、ロカボダイエットがどのようなダイエット方法なのかを紹介します。
ロカボダイエットとは
- ロカボはローカーボ(low carb)の略語で、低炭水化物食、糖質制限食のこと
- 糖尿病治療などに用いられていた食事療法だったが、近年ではダイエット食としても注目されている
低炭水化物食には、血糖値の上昇を抑える効果もあるため、太りにくくなります。
ロカボダイエットの基本ルール
- 糖質の摂取量を、1食20~40gに抑える
- おやつで摂取する糖質は、1日10g以内に抑える
- 1日の合計糖質摂取量を130g(1日に脳と赤血球が消費する糖質の量)以内に抑える
糖質に含まれるものは?
- 糖質は、砂糖や果糖だけでなく、炭水化物も含まれる
- 具なしのおにぎり1個には、およそ40gもの糖質が含まれている
ロカボダイエットでは糖質以外の制限はないの?
- ロカボダイエットは糖質だけを制限するダイエット法のため、肉や魚介類などのタンパク質や良質な油脂などは、特に制限なく食べてもよい
- ロカボはあくまで「低炭水化物食」「糖質制限食」なので、炭水化物や糖質を完全に断つ必要はない
完全に炭水化物を抜いて急激に減量すると、脂肪だけでなく筋肉まで痩せてしまいます。その結果、基礎代謝が落ちるだけでなく、脳が消費エネルギーを抑えて体重を維持しようとするために、かえって太りやすく、痩せにくい体質になってしまう恐れがあります。
まとめ:ロカボでストレスなく体重を減らしましょう
- ロカボダイエットは、1日あたりの糖質摂取量を抑えるダイエット法
- 糖質摂取量さえ守っていれば、カロリー制限は不要
- ただし、糖質をまったく摂らずにいると、太りやすく痩せにくい体質になるため、完全に断つといった極端なことはしない
医師から薬剤師の方々へコメント
山本 康博 先生
糖質制限は急激に減量できるという触れ込みでとても流行していますが、最近では改めてその危険性も明るみに出ています。体質によって糖質がまったくなくても活動できる方もいますが、多くの方の体にとって急激な厳しい糖質制限は強い負担となります。
これまで主に糖質をエネルギー源にするように細胞の中の代謝回路が設計されていたのに、急に糖質が入ってこなくなれば、うまくエネルギーの産生が機能しないのは当然です。したがって、糖質制限は体がそれに適応できるよう、ゆっくりと進めていく必要があります。